レヌさん企画のムゲンwarsに参加させていただいてる願望の勇者の設定や、
お話を載せるところ。たまに絵とか漫画載せるかもしれない^▽^
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その日は雲一つない晴天なんだなと思った。
昨日の大雨のせいでまだ残っている目の前の水たまりが空を映していたので、それを理解することができた。あとはそこに不釣合いな大きな刃物が自分の首元に向けて吊り下がっている事も。
「本日これより死刑を執行する!」
野太く高圧的で不愉快な大声が処刑場に響き渡る。
無理やり頭をもたげると首の固定具が喉をギチリと締め上げるがもうそんなことはどうでも良い事だった。どうせもう死ぬのだから。
「・・・ーーよ、誠に残念だ」
見上げた先、遠く向こうでこちらを見下す誰よりも着飾った男が話しかける。
「あれだけ可愛がってやったというのに、お前が悪いんだよ」
男の手が見えた。
遠目でもわかる白い布でぐるぐると巻かれたそれは、なんと男にふさわしくない姿か。指じゃなくて顔にすればよかったなあ。そうしたらもっと面白かったのに。
「せめて苦しまずに逝かせてあげよう、残ったお前の身体と綺麗な顔は大事にしてあげるから安心しなさい」
ああ、どうすればそこに立つことができるのだろう?
僕には一生手に入れることができないのだろうか?
もっと良い子にしてお勉強すればよかったのかなあ?
それともこいつら全員殺しちゃえば良かったのかなあ?
ああ、だめだだめだ
全然足りない。
ぜんっぜん足りないよ。
もっと、もっと欲しい。
この手に入らなきゃ納得いかない、
満足できない、
しかし、無常にも男は処刑執行の合図である怪我の無い手を振り上げる。
そしてゆっくりと振り下ろしていく。
ゆっくり、ゆっくりと、もう瞬きを5回ほど繰り返した。
だが一向に頭上の刃物が落ちてくる様子もなければ、先程まで野次馬の声で溢れていたのが嘘のように静かだ。男の動きは完全に止まっていた。
と思えば、意識が誰かに引っ張られるように遠のく。そして完全に気を失う直前に聞こえた声だけははっきりと覚えている。
「おめでとう、あなたは選ばれました。」
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